2020年年末、TBSでは、いろんなドラマの全話一挙放送をやってました。私が大好きなドラマもやってました。
大みそかは、夫も子供たちも出かけていたので、掃除したりお正月のお料理の準備をしながら「義母と娘のブルース」を見たりしていました。
「義母と娘のブルース」とは
「義母と娘のブルース」というのは、仕事一筋のバリバリのキャリアウーマン(亜希子さん)が、先妻を亡くした男性(良一さん)と結婚し、小学生の娘(みゆきちゃん)の母親になるというお話です。みゆきちゃんは、最初は亜希子さんをなかなか受け入れられず、かなり反発するのですが、亜希子さんの一生懸命な姿を見て、二人がどんどん距離を縮めていく、というような展開になってます。
良一さんが亜希子さんをみゆきちゃんのお母さんにと考えたのは、実は良一さんも病魔に襲われていて余名短いということがわかっていたからなのです。母親に引き続き父親も亡くした後みゆきちゃんをお願いできる人を探していて、亜希子さんを見つけるのでした。
亜希子さんのほうも、仕事以外のことを話せる人が周りにいなくて、ちょうど「人恋しい」と感じていたときでした。それで、みゆきちゃんの母親になることを了承したのでした。
私が今回お話したいお話
良一さんは、惜しまれつつ、話の半分ぐらいで亡くなることになり、そのあとは亜希子さんとみゆきちゃんの二人の生活が始まるのでした。話の後半は、みゆきちゃんが高校生になってからのお話でした。
亜希子さんは、みゆきちゃんが将来についてなんのプランもなく、できれば楽してのんびり楽しく暮らせればいい、みたいに言っていて、「とりあえず今は受験勉強がんばります」とごまかすのを見て、みゆきちゃんの将来について心配になります。
みゆきちゃんの母になるために会社を辞めて専業主婦をしていた亜希子さんですが、自分がバリバリ働く姿を見せて、やりがいのある仕事をすることの尊さみたいなものを伝えたいと考えました。
そして、近所にある、今にも潰れてしまいそうなパン屋「ベーカリー麦田」に就職することにしました。ここで、自分のスキルを活かしてこのパン屋さんを人気店に変えることができれば、みゆきちゃんが仕事のやりがいに気づいてくれるのではないかと考えました。
ベーカリー麦田を立て直すための奮闘が始まります。近所のパン屋さんのパンをたくさん買い込んで、実際に見てさわって食べて、分析したり。人気店にするための施策をたくさん提案したり。お友達を集めて意見交換をしたり。
このパン屋さんは、先代の時はすごく人気のお店でした。「ほかのおしゃれなパン屋さんに惹かれるときもあるけど、結局このパン屋さんに戻ってくるのよね~。」と、何だか具体的ではないけど、そんな魅力があったとのことでした。
ベーカリー麦田の問題点
ベーカリー麦田の問題点は以下のようでした。
お友達を集めての意見交換会で出た意見は以下のようなものでした。
- パンがおいしくないわけではない。けど、なぜか売れない。
- 店長にビジョンがない。「こんなお店にしたい!」みたいな希望がない。
- ベーカリー麦田のパンは印象に残らない。ほかのライバル店には個性とか、わかりやすいこだわり、キャッチコピーみたいなものがある。
また。亜希子さんがお願いをして、先代が店長にパン作りの指導に来るのですが、そのときに店長のいろんなパンを試食して、先代が感じたことは、以下のようなことだったようです。
- 店長のパンは、まずいわけではないけど、特別おいしいわけでもない。
→店長が作るパンについて特別に言うことはない。 - ただ。パンへの思い入れが足りない。
→先代は「このパンは本当においしい」「このパンを食べてほしい」と本気で思ってやっていた。 - 先代は、そういう気持ちでやっているけど、それでも売れないパンがあると、どうするとこのパンのよさをわかってもらえるだろうかと、お客様の反応を見たりしながら、いろいろ試行錯誤をしてきた。
→そういう努力が必要。
それらを踏まえて、亜希子さんが出した結果は、
- 先代が言いたかったことは「とにかく自分が世界一おいしいと思うものを作れ」ということ。
- ベーカリー麦田の復活には、先代のパンを復活させるのではなく、店長自身がおいしいと思うものを作り試行錯誤しながらそのパンを改良していく、ということが重要。
- 結局、作る人が心から「おいしい!」と思うパンを並べることが成功の秘訣!
- 作っている本人が楽しむこと、それがお客様にも伝わって、いい循環を生む。
ということでした。
そんな話を聞いた店長は、「自分が食パンの耳が嫌いだから、耳までおいしいパンを作りたい!」をモチベーションを上げてパン作りを始めるのでした。
私がやるべきこと
私の現状のネット販売もベーカリー麦田とそんなに変わらない状況なのかもと、ちょっとドキッとしました。
丁寧に作られているけど、他のお店との差別化、私が作ったもののここがすごい!という「うり」みたいなものがない、というところでしょうか。。。さらに「売りたい!」という気持ちと、売るための努力が足りないかなという感じもしました。
今回私が学んだこと、私が今後検討、実践したいと考えることは、以下です。
- 私自身が、どんな作家になりたいのか、というビジョンをしっかり持つ。
→自分の目指すものがはっきりしていれば、途中迷うことがあっても困らないと思う。 - 自分が「この作品は世界一かわいい!」と自信を持てる作品作りをする。
→「世界一」とはなかなか大きいけど、自分の作品に自信を持つ。 - ほかのお店との差別化。私の作品はこんなにすばらしい!とアピールできることを作る。
→普通にどこにでもあって、どこででも買えるものではなく、私の作品のよさをアピールしたい。 - 販売に関しては、いろんな方法を試してみて、うまくいかなかったら分析して改善する、というPDCAサイクルを回すようにする。
→悪い意味で完璧主義の私は、ノウハウばかり集めてなかなか実践できてなかった。が、小さいことからでも実際に行動してみる。うまくいかなかったら改善していけばいい、と考える。 - 私自身が、作品作り、作品販売を楽しむ。
→結局これが重要なのかも。
つまり。minneの作家支援活動アドバイザー和田まおさんがいつも仰っていることのような気がしました。
私が言いたかったこと
「義母と娘のブルース」は、亜希子さんとみゆきちゃんが、それぞれお互いに成長しつつ、その距離を縮めていって絆を深めていく、ということがメインのテーマなのかと思います。
リアルタイムの放送で見ていた時は、そういうところとか、亜希子さんのちょっと世間のお母さんと違っているところとか、を楽しんでみていました。
それなのに。今回、私ってばパン屋さんのリノベーションに焦点を当てるなんて。
昨年、ネットでも販売を始めて、売り上げも上がらずノウハウばっかり集めている状態になっていて、なんとかしなきゃ、って思っていました。だからそういう話が気になってしまったのかもしれません。
そういう自分が、ハンドメイド販売に関してのアンテナの感度が上がっているのかな、という感じがして、ちょっとうれしく思ったりしました。
今年は、今回考えた課題について、一つずつクリアしていくようなイメージで、少しずつでも前に進めるといいなと思います。
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