こんにちは。パッチワークキルト作家のmiwazouです。
私は、minneやデイリーヤマザキで、パッチワークをメインとした布小物の作品を販売させてもらっています。
作品販売で、大変なんだけど重要な作業が「価格設定」です。いつもすごく悩んで、考えて、でも、なんだかモヤモヤが止まらない、という感じです。
minneの作家支援活動の一環で、「おはよう!minneLAB」というYouTube配信があります。作家支援アドバイザーの和田まおさんが、minneの作家さんからの質問に答えてくださる、という内容です。
その「おはよう!minneLAB」の収録でパッチワーク作品の価格についてのお話があったので、改めて考えてみました。。。
基本的な価格設定の方法
先に書いた「おはよう!minneLAB」の動画で『第20回「これが基本!ハンドメイド作品の価格設定を解説します」』というのがあります。
こちらで、価格設定の基本をとても丁寧にご説明くださっています。
- 販売価格は、原価の3~4倍ぐらいに設定されていることが多い。(ハンドメイドに限らない)
- 原価に含まれるのは、材料費、梱包代、人件費。
- 材料費には、購入するときの交通費とか送料とかも含める。
- 梱包代は、主にネット販売で発送の際に使う、OPP、箱、緩衝材などのほか、ガムテープ、マスキングテープなど消耗品代も含める。
- 人件費は、作家さんの作業代。制作にかかった時間に対する対価。
- 作家さんのお給料は原価に含める。
- 利益は、次の活動につなげるための資金に使うもの(ミシンを買ったり、広告を出したり)。
そして。見た目やイメージでなんとなく決めるのではなくて、制作時間、技術料と販売価格が比例するように価格設定することが重要!ということです。
パッチワーク作品は手間暇がかかる
そして。それなら私の作品の適正価格はどうなんだろうか。。。
材料費、梱包代は、実際にかかった金額から計算できるので問題はないです。いや。送料、交通費、梱包代もちゃんとは計算できてないですが(汗)。
問題は人件費です。
人件費ということは、「自給×制作にかかる時間」ということですね。まずは、制作にかかる時間を把握しなければ、なのです。
元々一番最初にパッチワークを始めるきっかけになったのは、時間があるので何かしたいなぁ~ってことでした。なので、時間がつぶせるといいなぁから始まったので、どれぐらい時間がかかっているかなんて気にする機会がなかったのでした。
私がパッチワークにはまっていった経緯についてはこちらをご覧くださいませ。
普段、何気なくやってる一つ一つの作業が、きちんと時間計測してみると、意外と時間がかかっていることにびっくりしました。
そんなに大きな作品でなくても、ピーシングでパターンを一個ずつ作るのも、キルティングも、キルティングに向けたしつけかけでさえ、結構な時間がかかっていました。。。
さらにいうと。デザインを考え、配色を考えて、生地を選ぶ、という過程も、私にとっては大変な作業で、すごく時間がかかってしまう工程なのです。特に、配色、生地選びは、毎回すごく悩んで、全然決まらなくて、翌日に持ち越したりすることもよくあります。
こうして、パッチワーク歴はめちゃくちゃ長いのに、パッチワークの作品ってめちゃくちゃ時間がかかるということに初めて気が付いたのでした。。
う~ん。パッチワークの作品って販売に向かないのかなぁ。。。
市販の商品と比べて葛藤が止まらない。。。
販売を始めようとして初めてパッチワーク作品には時間がかかることに気が付いた私。。。
このままの時間設定で単純に人件費を計算したら、ちょっとした化粧ポーチが1万円超えとかになりそうで、このままではまずい(>_<)ってなりました。
新しいものを制作するときは時間を計測するのですが、とりあえず、このときはストップウォッチを使って、縫う作業をしている瞬間だけを計測するようにして、時間節約するようにしています。
使用する生地を選んだり、資材などの準備をしたり、針に糸を通したり、みたいな作業は無視。作業が終わった後で、「この作業はもうちょっと頑張ったらもうちょっと早くできる」とか「だいたい私は作業が無駄に丁寧で時間をかけすぎなのよね」とか、なんやかんや言い訳して時間を削減。
それで。現状、材料費+梱包費+人件費(自給数百円ぐらい)、を販売価格にしています。つまり、価格設定の基本にのっとると、原価で販売しているというところです。
それでも化粧ポーチが4000円とか。市販のポーチならもっと安いだろうし、もっというと100均でも売ってるし。
「いやでも、ミシンでガーっと縫ったものではなくて、私はハンドで手間暇かけてるんだ!」って言い聞かせようと思うのですが、「でも、ハンドで手間暇かけることをお客様は望んでいるのか!?ミシンでガーっと作られたもののほうがいいんじゃ!?」って思ってしまって。。。
でも、この価格設定って、私個人的には利益が含まれてないし、本当はもうちょっと高め設定にできたほうがうれしい、とも思ったり。。。
モヤモヤが止まらないまま、こんな状態で販売してるから売れないのかなぁと思ったりもするけど、どうしたらいいものか。。。と、グルグルと葛藤する日々なのです。
作家支援アドバイザーまおさんからのお言葉
「おはよう!minneLAB」を配信されている、minneの作家支援アドバイザーの和田まおさん。
いつも作家さん一人一人に寄り添って、適切なアドバイスをくださっています。本当にたくさん勉強させてもらっています。
先日、「おはよう!minneLAB」のインスタライブで、パッチワーク作品の価格設定についてコメントをされていました。
パッチワーク(だけでなく、編み物も刺繍も)手間暇がかかるし、お値段が高くなるということはわかっていること。それでも、どうしてもパッチワークの作品が欲しくて、でも自分では作れないから、価格が高くても買いたい!っていうお客様はたくさんいる。
ポーチなら100均でもいろいろ買えるし、そういうのと比べると価格では太刀打ちできない。価格設定で「せめて市販のものと同じぐらいの値段にしないといけない」なんて考えてはいけない。
パッチワークの作品を作ってるんだ!って誇りをもって、自信をもってやっていかないといけない。
これは、パッチワーク作品を販売されている質問者さんに向けてお話されたことなのですが、私も本当に心に刺さりました。その通りだと思いました。
自分の結論
まおさんのお話を伺って、自分なりにも考えてみました。
例えば。通常、シャネルとかグッチとか、そういういわゆるハイブランドの商品って、化粧ポーチぐらいのものでも数万円とかします。私はそういうハイブランドにはそれほど興味がないので、「あのマーク(ブランドロゴ)がついてるだけで随分値段が上がるんだなぁ」って思ったりしています。
しかし。そのブランドの価値を認めているファンの人にとっては、数万円は当たり前で、その金額を出しても欲しい!って思うのはよくあることです。
私の作品にしても「パッチワークなんて特に興味ないし。市販のポーチでいいわ。」って仰る方にとっては「高っ!」って価格設定になってます。しかし。パッチワークの暖かい雰囲気が好きで、私の作品に魅力を感じてくださる方がいらっしゃったら、かかった手間暇分の価格を付けても買ってくださるのかもしれない、と思いました。
なので、モヤモヤしてる場合ではなくて、魅力を感じていただける作品作りと、魅力を存分にお伝えできる売り方をがんばって、自信をもって価格設定をしていくことが大事なのかなと思いました。
そして。自分で納得して、満足できる価格設定をしていけるといいなと思いました。
コメント
こんにちは。ブログされていたんですね!
しっかり書き込まれていて、このような有益な記事というのは私には書けないです。尊敬します。
やはりハンドメイドの価格設定は悩みますね…
私のかごも普通に時給換算すると1万超えます💦
でも購入させて頂いたペンケースなんて、あれほどしっかりしてて可愛くて、長く使えそうだし私は少々お値段しても買います。
ハンドメイドしてる身としても、手間暇かかってるんだろうなぁと想像します。
理解のある方なら買うと思いますが、こればかりは分からない部分もありますからね…
私がああだこうだ言えるものではないですが、どうか無理はないようになさってほしいなと思います。
なんか厚かましいようですみません…
こはるおとさん!ありがとうございます!!!
実はこっそりブログしていたのでした。私はWordPressで、今のところ既存の機能をそのまま使ってる状態です。
ペンケースのこと、ありがとうございます。
コメントいただいて、すごく元気出て、やる気も出てきてます(^^)。
ハンドメイドの価格設定は本当に悩ましいですよね。。。
みなさんのお悩みですよね。
でも、お気遣いくださって、ありがとうございます。うれしいです。
お互いに、無理なく、でも納得できる活動ができるように、がんばりましょうね!
やっぱりWordPressだったんですね!(笑)
私も少し使ったことがあります。
でもどこになんのソースコードがあるか探すのが大変で、結構は完全自作サイトにしてます。
またちょこちょこ見に来るかもです😊
完全自作がすごいです!
私もまだWordPressのコードについてきちんと理解できてないので、コードはまだ全然さわってないです(^^;。
こんな感じですが、よかったら、いつでも見に来てくださいね。